作詞:
作曲:
編曲:
歌:樹希彦
追いかけて九十九里の足跡たどれば
雲霞む 犬吠埼 鳴いている
指輪はずされた 薬指が痛い
もう戻らないと知っていたのに なぜ
この胸は 今もあなた探し求めてる
責めるよに打ち寄せる黒潮の轍(わだち)
残り香の部屋の中 出て行くあなたに
背を向けて意地を張る霜柱
富山颪(とみさんおろし)へと かすんで行く背中
すぐ追いつけたら二人戻れたのに
ささくれた想いだけが涙へと変わる
はばたいた海猫よ どうか叱ってくれ
あゝ遠い空の彼方いるのですか
あの時のあたたかさは まぼろしでしょうか
またたいた海蛍 今は届かない